日本の近代化を支えた津久見の基幹産業
国内屈指の良質な石灰石産地として知られる津久見市。
現在も日本有数の生産量(年間約2,500万トン)を誇り、さらに約40億トンの石灰石が埋蔵されているといわれています。
太古の珊瑚礁や貝類等が何億年もかけて海底に積もり、大きな地殻変動によっ隆起した山が石灰岩の山です。この地球からの恵みが、江戸時代に発見され、採掘が始まりました。以来、津久見の基幹産業として発展。大正5年の日豊本線臼杵-佐伯間の開通を機に、さらに飛躍的に生産が増加するなど、近代の日本の発展に大きく寄与してきましてた。
特に、採掘現場から湾岸部が近い利点をいかし、採掘された石灰石は、海岸部にあるセメント工場群までベルトコンベアで運ぶことができます。また、リアス式海岸に特有の地形より海岸部が急激に深くなるため、大型船舶の入港が可能であることもあり、日本を代表する市大石灰石産業がこの地に発展してきたのです。
市内には、セメント町という町名までつけられるほど、津久見市における石灰石産業は、市民の暮らしに深く関わってきました。